ここに紹介する「卑弥呼、悲哀から目覚めへ」については、2013年7月に初版が発行され、次いで2016年9月に再版されました。
ここで紹介させていただくのは、この2016年9月に再版されたものです。
2016年5月、「卑弥呼」と「巫女」、この二つのキーワードをベースに、自分の心と向かい合おうと、橿原セミナーが開催されました。再版にあたっては、このセミナーに参加された方々の巫女についての思いを追加させていただいています。(再版分には、75名と、たくさんの方からの投稿が掲載されていますが、ここでは内容の重複等を整理し、20名の方のものを紹介させていただきました。)
さて本文の構成は、塩川香世さんの「卑弥呼、悲哀から目覚めへ」を中心に、今述べましたセミナー参加者の「思い」や「反省文」を紹介すると共に、そのベースとなった時代についても、私見を交えて解説させていただいています。
また、冒頭の解説では、巫女やシャーマンについての具体的なイメージを持っていただけるよう工夫しています。会員向け出版物としては、必要のないことかも知れませんが、少しでも、この時代や巫女達がどんな状況に置かれていたか、卑弥呼や巫女たちが抱えてきた心の世界の闇を知るうえで参考になればと、田池留吉氏(2013年7月初版時)の勧めもあって、あえて掲載させていただきました。