人類は、これから未曾有(みぞう)の体験をしていきますが、そのことについて、UFOという存在も大きく関わってきます。
UFOについては、今の時点では、一部のSFファンか、そのあたりの人達の中においては、関心があると思いますが、広く一般には、まだまだ映画か小説の世界のことのように考えられています。
しかし、UFOは実在することを、ここでしっかりと語らせていただきたいと思います。
ただし、「UFO=宇宙人」という意味ではありません。
「UFO=宇宙人」という発想は、文字通り、映画や小説の世界の話です。ここで言うUFOとは、そうではありません。
宇宙人という発想からは、私達がお伝えしようとしているUFOは、間違ってとらえられてしまう恐れがあります。
だから、UFOが地球人を連れ去るとか、地球に攻撃してくるとか、あるいは逆に友好的な関係を求めてくるとか、それぞれの憶測の中で、想像の世界を膨らませていきます。いたずらに興味をそそっていく傾向にあるのだと思います。
ところで、あなたはミステリーサークルという言葉をどこかで見たり聞いたりしたことがありますか。
麦畑のような穀物畑の穂が、円形上(サークル)に倒されて、それが幾何学的な模様に見えるとかそういう現象です。そこには、必ずUFOが登場してきて、それはUFOの仕業かという?付で紹介されています。
また、UFOと言えば、一般的には未確認飛行物体ということで、超常現象、怪奇現象として紹介されている映像もあります。
そこで、私は、それらの現象とか映像に意識を向けてみました。UFOの意識に心を向けてみます。
おそらく、私が心に感じていることをUFOの意識は語ってくると思います。
UFOとは、これまでに語っているように意識の世界のことです。
UFOには形がありません。「UFO=宇宙人」という発想からは、宇宙人、つまり、人だから、UFOというのは、自分達人間のように、何か形を持っているという発想になるのが自然なことかと思います。
だから、地球人類ではない宇宙人ですね、そういう宇宙人が宇宙船に乗って、知らない間にこの地上に幾何学的な模様の奇妙な現象を残していった、そういう風に、SF映画のような世界を想像しておられる方もいるでしょう。
しかし、あれは単なる自然発生的なものであると言えます。もちろん、そこには作為的な場合もあります。
いわゆる宇宙人というものは存在しません。映画の中のような宇宙人というものは存在しません。従って、そこに現れた現象、幾何学的な模様は、何かしら自然現象が起こった結果、そういう風な形に見てとれる、あるいは、それを撮影した人達の作為という場合もあるのではないでしょうか。
とにかく、一部で伝えられている宇宙人が宇宙船に乗って、この地球上にそういうものを残していくというSF映画さながらのようなことは、現実にはあり得ないことです。
UFOというのは、形がないんですから、そういうものを形で残すということがあり得ないんです。しかし、現実、写真でも紹介されているように、奇妙な形がそこに残っています。しかし、やはりそれは自然発生的なもの、あるいは作為的なものと言えるでしょう。
いわゆるUFOというものが関係しているのでなくて、何かしら人間の作為的な行動と自然現象とが重なって出来上がったもの、そういう風に考えるほうが自然です。
本当はそういうことよりも、そんな映像や写真の類に惑わされずに、UFOを心に思い描くあなたの心を感じみてくださいというほうが、とても大切なんです。
UFOはあなたの心の投影です。UFOは存在します。しかし、人類のように肉という形を持つUFOというものは存在しません。この点は、しっかりと押さえておいてください。
UFOは、意識、エネルギーです。UFOは、肉という形を持たない意識、エネルギーです。
その意識、エネルギーと心に通じ合う部分があなたの心の中にあります。その部分をあなたの心の中をしっかりと見つめることによって、あなた自身がその意識、エネルギーに優しく語りかけられる、そういうあなたの心の成長のほうが、とても大切なことなんです。
UFOを見たとか、あの不思議な現象は何だとか、興味津々で思いを向けるだけでは、全くあなたの中は何も変わらず、何も分からないままです。
UFOの苦しみ、悲しみ、寂しさ、彷徨い続けてきた心、そのような意識の世界は、今のあなたと決して無縁なものではありません。だから、そういうものをしっかりと受け止められるあなたであってくださいということなんです。あなたの中の温もりとUFOの中の温もり、一つになってともに帰ろう、そういう風な呼びかけをすることが、UFO達が望んでいることなんです。
心を中に向ける、外ではなく、心を中に向けて、UFOをあなたの中で呼んでいく、それがとても大切なことだと思います。
繰り返します。UFOとは、紛(まぎ)れもなく波動の世界のことです。形はありません。人類のように形を持っているのではありません。
しかし、そのUFO達が、つまり、宇宙にさまよい続けている意識達が、これから人類の心に通信してきます。
今までもそのような波動というか、通信を受けて、宇宙からのメッセージであるとか、宇宙と交信しているとか、そのような類(たぐい)の話は聞かれた人もあると思います。しかし、果たして、そこでは、その通信や交信を波動として、とらえていたかどうかは、疑問です。
内容は、興味をそそるようなものであるかもしれませんが、その波動は、恐怖心を煽(あお)り立てるようなものだったり、あるいは、宇宙からのパワーに従えという我一番の波動だったりするかもしれません。
そのような波動の世界は、思いを向けていった人の心の中に「宇宙は偉大なるもの、宇宙のパワーこそ素晴らしい」といった宇宙にひれ伏す思いを、どんどんと膨らませていきます。特に、自分の心を見ることを知らない人が、UFOに思いを向けていけば、殆(ほとん)どの人がその中に、はまっていってしまいます。そして、宇宙のパワーにひれ伏しながら、己を表していくのです。なぜならば、自分の中に、我一番の宇宙がすでにあって、そのこととぴったりと合致していくからです。
そして、「私が心に受けている宇宙は、まさに神である」という思いが、その肉を使っていきます。その波動は、まさしくブラックパワーでしょう。
そこには母の波動である温もりと優しさ、安らぎが感じられないからです。しかし、その中にはまり込んでしまえば、そのことがなかなか分からないと思います。
だから、宇宙のパワーを求めてきた人は大変です。その呪縛から、自分を解き放していくことは、並大抵ではありません。大抵、顕示欲が強いのです。UFOを自分を表していく手段にしていこうとする思いが、根底に流れています。
そして、顕示欲が強ければ、UFOが語ってくるといっても、UFOの本当の思いを感じていくことはできないと思います。
UFOを受け入れていこうとする優しさよりも、UFOのことが知りたいという思いが強いからです。それでは、UFOの心と通じ合うことはできません。
心に受け入れることを拒否しながら、UFOと交信していきたいとすることが、どういうことなのか分かりますか。
それは、自分に対して冷たいのです。それが分かりますか。ここが、最も重要なポイントだと思います。
宇宙にさまようUFO達の意識は、みんな自分自身の心と通じています。しかし、その自覚がない人が多いのです。
そのことをおざなりにして、宇宙に、そして、UFOに思いを向けていけば、どういうふうになっていくかは歴然としています。受け入れを拒みながら、ただ欲で、あるいは興味本位で思いを向けていけば、自分自身が狂うだけです。
それはUFOが狂わせたのではなくて、狂う要素が自分の中に、すでにあった、つまり自分に優しくないという証(あかし)です。
このように、母の波動を心に復活しないまま、思いを向けていくことは、大変危険なことです。しかし、宇宙にさまよう意識達は、受け入れてくれることを待っています。だから、これから、人類の心に、交信が頻繁に行われるだろうと思います。
UFOは、非日常のものではなく、私達の生活の中に、日常化してくると思います。
自分の心が受け入れるだけの準備をきちんとしていなければ、苦しいだけです。思いを向ければ向けるほど、苦しくてたまらないでしょう。
そういう意味において、これからの時代は、ますます訳の分からない事態が勃発(ぼっぱつ)していきます。奇怪な行動を起こす人が、出てくると思います。その原因解明は無理です。もっとも、UFOの心を聞いてあげられる優しさがあれば、話は別ですが……。