第二の人生
― ラストチャンスです ―


第2章



2.自分の修正
 ― 何を修正するのか ―


 再確認です。
 この世に生を受けた人達は、全員、自分の修正に取り組まなければならない。そして、それが私達の本当のするべき仕事です。
 
 ~しなければならない、~すべきだ、という文章表現だから、強制的な感じを受けるかもしれません。
 しかし、本来は、あなたの自由です。
 やりなさいと強制しているわけではなく、やってくださいとお願いしているわけでもありません。
 ただ、第一章を、真面目に読んでくだされば、なるほどそうだなあ、そうしていくことがベストかもしれない、というくらいには、なっておられるのではないかと思います。
 
 そこで、第二章では、もう少し、核心部分に触れていこうと思います。
 まず、自分の修正ということで、自分の何を修正するのかという点です。
 
 私達には、それぞれに癖があります。
 それは、「なくて七癖、あって四十八癖」という諺《ことわざ》にあるような癖ではなくて、心癖です。言ってみれば、自分の思い癖です。
 
 私達の心は、外に向く習性があります。
 これも大きな修正すべき癖ですが、その外からの情報に、心は、クルクル動き、コロコロ変わります。
 その時々に動き、変わる心から出る思いは、同じ情報を受けても、人によって違います。
 また動き、そして、変わる度合い、頻度も違います。
 同じものを見たり、聞いたりしても、全く同じ思いを出しているとは限らないし、その思いの強弱も違うはずです。
 それぞれの心癖、思い癖が違うからです。
 その心癖、思い癖の修正に努めるのです。
 
 しかし、自分の心癖、思い癖には、どんなものがあって、その中でも、どの癖が強いのかということの確認がなければ、修正もままならないのです。
 だから、一番大きな心癖、しかも、誰にも共通な心癖、心が外に向くという癖です。
 この修正に、まず、どなたも取り組んでいってください。
 癖ですから、しつこいです。何度も、何度も失敗します。
 それでも、いつも、自分の心の向け先を確認していく習慣を付けていけば、外に向きかけても、中へ向こうとするその時間は短縮していくと思います。
 
 まず、心を外に向ける癖の修正に取り組み、そして、さらに、心を中へ向けていけば、自分の心癖、思い癖は、簡単に分かります。
 ただ、しつこいのが癖と言うのならば、気付かないから癖とも言えるようです。
 気付かない癖、これはやっかいですね。
 気付かないというのは、自分の心に上がってくる思いを見ていないか、確認しているが、それが何で間違っているのか分からないかの、どちらかです。
 後者の場合、重症だから、じっくりと時間をかけて、自分を治療していく必要があります。
 その治療方法は、あとのページに譲るとして、それぞれに自分の心癖、思い癖を確認して、そのひとつでも、ふたつでも、緩めていくというか、弱めていくようにしていけばいいのです。
 
 あなたが、お母さんから生まれて間もないまだゼロ歳の頃、あなたの心の中には、何もありませんでした。
 ただ、お母さんの胸の中に抱かれ、お母さんだけを見つめていたあなたは、自分のすべてを、お母さんに託することができたのです。
 それが、ただあなたの幸せだった。
 お母さんと自分を繋ぐ喜びの中で安らぐあなたの心の中は、静かでした。何のざわめきも淀みもなく、穏やかな空間が広がっていました。
 
 今、あなたの心の中にある、ざわめきや淀みの思いを聞いてあげてください。
 あなたの心癖、思い癖として、凝り固まっているかもしれません。
 その苦しさは、人を通して教えてくれます。出来事を通して教えてくれます。
 凝り固まっている苦しさを、教えてくれているんです。
 心癖、思い癖を少しでも緩めていけば、それだけあなたの心は解きほぐされて、楽になっていきます。

 頑固にせき止めてあった部分が少し崩れて、あなたの中が、少しスムーズに流れていけば、その流れは、やがて、凝り固まっているその他の部分にも、浸透していくでしょう。