| 第二の人生 |
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| ― ラストチャンスです ― |
人生とは何だろうかと、訊ねられた時、あなたは、どのように答えますか。
私は、人生とは、自分が自分に与えた時間だと思っています。
そして、その時間の中で、できる限り自分を知っていくことが、本当に生きることだと思っています。
では、自分を知っていくとは、どういうことでしょうか。
自分の何を知っていけばいいのでしょうか。
それは、いかに間違った自分だったかを知っていくこと、そして、その間違ってきた自分の心の世界を知っていくことです。
間違ってきた自分の心の世界と一口に言っても、どういうことが間違いなのか、今の段階では分からないかもしれませんが、私達は、みんな間違って生きてきたことは、確かなことなのです。
だから、あなたは、生まれてきて、今そこにいるのです。
生まれてくるということは、そういうことです。
自分の間違いを修正するために、この世に出てくるのです。
そこで、まず、自分を知っていくために、必要なものがあります。人です。自分以外の人間です。
だから、私達は、自分を知っていくために、何らかの仕事に就いて、社会と繋がり、人と繋がっていきます。
あるいは、家庭を作り、家族を持ちます。
そうして、人との繋がりから、そして、その人達との間で起こる様々な出来事から、自分の心に出てくる色々な思いを感じるというか、知っていくことが、自分を知っていくことになっていきます。
しかし、殆どの人は、自分を知っていくために生まれてきたとは思っていないから、当然、仕事や家族というものを、正しくとらえられないのです。
仕事や家族に執着していく思いは、その最たるものです。
それらは、自分を知っていくためにあるものなのに、そこに填《はま》っていくというか、とらわれていくというか、仕事や家族そのものに、エネルギーを注いでいってしまうのです。
そうやって、大切な自分に与えた時間を費やしていってしまいます。
自分が自分に与えた時間、この肉体があるその時間には、制限があります。無制限ではありません。限られています。
ぜひ、大切にしていってください。
あなたの周りにいる人達や、周りで起こる出来事から、自分の心に出てくる思いを拾っていけば、いかに自分が形というものにとらわれてきたかが、はっきりと分かってくると思います。
形にとらわれ、形を本物とする思いが、いかに強くて、そして、それこそが自分の苦しみの大本であることが、分かってくると思います。
誰しも、幸せで健康的で、明るく楽しい人生の時を刻みたいと願っているでしょう。
現実は、なかなかそうはいかずに、四苦八苦しているかもしれませんが、形を本物とする思いが間違っていたことに気付いていけば、何も悪戦苦闘することなく、幸せも喜びも、すでに、自分の手の中にあったことに、気付いていけるはずなのです。
少し怖い話をします。しかし、現実です。
しっかりと生きてきました。一生懸命に生きてきました。私の人生は幸せな人生でした。そう言って死んでいく人達に意識を向ける時、とても、とてもそんなどころではないという話です。
大変苦しい中から生まれてきたことを、生まれた途端に忘れ去っていくのが私達です。
そして、殆どの人が、自分がもともと間違ってきたことにも、もともと苦しかったことにも気付かずに、だから当然、その修正もなく死んでいきます。
私達には、これまでに転生を重ねてきた結果、自分の意識の中に作ってきた暗闇があります。
暗闇は、いわば、自分の本質を知らずに苦しみ喘いできた過去の自分です。
何度も言いますが、私達は何のために生まれてくるのでしょうか。
私達は、苦しいから生まれてくるのです。
自分を修正したいから生まれてくるのです。
だから、暗闇の中で苦しみ喘いできた自分に、何もしてやれなくて、死んでいくことは、自分にとても冷たいことなのです。
自分の心を真実の方向に向けることを一切せずに、またそういうことを、全く知らずに肉体を終えていく人生、これほど、不幸せな人生はありません。