第二の人生
― ラストチャンスです ―


第2章



4.自分の修正
 ― なぜ、修正しなければならないのか ―


 自分の修正に取り組むのは、あくまであなたの自由です。基本はそうです。
 現に、自分が、なぜ、何のために生まれてきたのか、本当の理由を知らない人は、世の中にごまんといます。
 殆どの人は、人生は一度切りと思って生きています。
 一度切りの人生だから、頑張るのです。
 一度切りの人生だから、楽しく、幸せに、そして、自由に生きてみたいということです。
 だから、人生色々で、幸せ、喜びも色々なんです。
 そんな中で、あなたは、幸か不幸か、「本当にそうでしょうか」という呼びかけに、今、触れています。
 そして、実はそうではないんですよ、と言われているんです。
 実際、今はまだ、あなたには、それはただ単なる呼びかけかもしれません。
 しかし、触れた以上、呼びかけに応じる、応じないは、あなたの自由だとは言えないようになってくると、私は思っています。
 あなたも、いずれ、自分が、その呼びかけに応じざるを得ない「意識の流れ」の中にあることを感じていくと言えるからです。
 
 今、「意識の流れ」という言葉が唐突に出てきました。
 ここで言う流れというのは、「時代の流れの中で人の価値観も変わる」というふうに引用される流れではなくて、いいえ、その流れも含めたもっと大きな「流れ」だと思ってください。
 その大きな流れは、先行き不透明な時代に、これからますます翻弄《ほんろう》されていく私達人間をみんな、その中に取り入れて、そして、ゆったりと流れていきます。
 ゆったりと、しかも大きく流れる「意識の流れ」に逆流することなど、本来不可能なことです。
 しかし、人間は、今も、そしてこれからも、悠然と流れる流れに、まだまだ逆流する生き方を選択していきます。
 ゆったりと大きく流れる「意識の流れ」の存在に、なかなか気付けないのです。あなたもまた、今はまだ、その中のお一人かもしれません。
 ただ、私は、その中から、これから、この日本の国や世界各地で起こってくる様々な出来事や、自分の身の回りで起こってくる様々な出来事を通して、自分達人間には計り知れない何かを感じていく人達が、ポツリ、ポツリと出現してくることを感じています。
 その何かとは、神とか仏とか、何とかのパワーといったものではないと、気付いていくのです。
 その気付きが、やがて、声となり、行動となっていきます。
 しかし、それには、まだもう少し時間を必要とするでしょう。
 ゆったりと大きく流れる「意識の流れ」の存在が、私達人間の中に浸透していくには、もう少し時間を要します。
 
 少し、話がそれていきましたが、自分の修正に取り組まなければならない理由など、実は、本当はありません。
 ただ、あるのは、今、記した「意識の流れ」です。
 「意識の流れ」の中にある私達人間は、自らの修正に取り組まざるを得ない状況に、自らを導いていくのです。
 つまり、取り組まなければならないというよりも、取り組まざるを得ないのです。
 そういう事態になるのは、必至のことだから、それならば、この呼びかけに触れた人達には、これは、単なる呼びかけではありません、遅かれ早かれ、自分自身の修正に取り組むようになっていますと、逸速《いちはや》く伝えているのです。
 しかも、その実践は、なかなか捗《はかど》らないことも承知の上で、やっていってくださいと言っています。
 
 しかしながら、
 【 自分は、何のために生まれてきたのか。
 自分の修正に取り組むために生まれてきた。】
 
 明確な目的意識を持って、これから死んでいくまでの間の時を刻んでいく人達は、おそらく、「意識の流れ」の中にある自分であることを微(かす)かに感じながら、そして、たとえ微《かす》かでも、そういうことを感じられることが幸せであり、喜びだとしみじみ思いながら、人生の幕引きができるでしょう。
 たとえ、ひっそりと静かに息を引き取っていっても、単なる孤独死とは違います。
 生まれてきた意味を知って、そして、死んでいくことができたなら、誰かに看取られて死んでいっても、そうでなくても、いいのです。
 ただ自分は幸せの中にあった、喜びの中にあった、自分を見つめていくことができた時間にありがとう、静かにそう思えたなら、と私は思います。
 
 何を、どのようにして、修正をしていくのかということを、自分の本来するべき仕事としてとらえ、そこにエネルギーを費やしていくことができる時間を持てるほど、幸せなことはないのです。
 そして、その時間が、これからの自分にとって、必ず貴重な時間となっていくことを、死ぬまでに、自分の中で確信ができたならば、それはベストです。
 しかし、これは、難しいかもしれません。
 だから、せめて、あなたの心の片隅に、留め置いていただければと思います。
 
 以上、人生も折り返し点を過ぎて、さて、これから、どのような生き方をというか、時間の過ごし方をしようかと思っている人達に向けて、私は、自分の思うところを綴ってきました。
 自分の本当の姿を知ることが、人生の最大の目的であること。
 そして、それには、「母親の反省」と「他力の反省」を通して、自分の中に蓄えてきた暗い思いを確認していくこと。
 確認したら、その修正に全力を注ぐこと。
 そうしていけば、本当の喜びや、本当の幸せとは、どういうものであるのか、自分の心で分かってくるようになる。
 そういったことを中心に、話を進めてきました。
 
 確かにそうです。人生の目的は、自分の本当の姿を知る以外にはないし、このような手順でやっていけば、どなたも、気が付けば、自分の本当に歩いていく道筋が、何かしら感じるというか、響いてきて、しみじみ嬉しさを実感していくと思います。
 その嬉しさは、おそらく、あなたが今まで味わったことのないような安らぎを伴ってくると思います。
 しかし、実は、この手順には、あとひとつ大切なものを加えて完成なのです。
 自分の暗くて間違ってきた思いを確認していき、修正する方向に、進んでいくにしても、それだけでは詰めが甘い状態です。
 
 そこで、手順の最後の詰めとして、また、それは同時に、本書の核心部分にもなりますが、【瞑想】、しかも、【正しい瞑想】ということについて、綴っていきたいと思います。
 
 その前に、本書の内容を、図式化するとこうなります。
 この図式をまずは、あなたの頭に入れてください。
 
 私達は、なぜ生まれてくるのか。
      ↓    
 自分に目覚めるために生まれてくる。
      ↓
 自分に目覚めるとは、どういうことか。
      ↓ 
 本当の自分を知ることだ。
      ↓
 本当の自分とは何か。
      ↓
 意識、永遠の命、エネルギーだ。
 
 結論。
【 私は心です。私は思いです。そして、私達人間の本質は意識です。】[#「【 私は心です。私は思いです。そして、私達人間の本質は意識です。】」は小見出し]
 
 この図式は、UTAブックさんから出版されている、意識の流れシリーズに、共通です。
 よろしければ、意識の流れシリーズの他の書籍も、読んでみてください。
 

 それでは、第三章に移ります。